ランナーを支え続けるアシックスの軌跡

ランニング初心者
先生、「アシックス」ってランニングシューズのメーカーの名前ですよね? なんで皇居の時計台に関係してるんですか?

ランニング専門家
いい質問だね! 実はアシックスは、1953年からマラソンシューズを作り始めて、日本のランニングを支えてきた会社なんだ。皇居の時計台は、そのアシックスが寄贈したものなんだよ。

ランニング初心者
へえー、そうなんですね! ランニングにそんなに貢献してきた会社だから、時計台を贈ったんですか?

ランニング専門家
その通り! アシックスは、ランナーに長く愛されるように、そして日本のマラソン界をもっと盛り上げたいという想いから、時計台を寄贈したんだよ。ちなみに、台座をよく見てみると…?

ランニング初心者
あ! アシックスのロゴの形をしています!
アシックスとは。
「アシックス」は、ランニング用語ではなく、スポーツメーカーの名前です。1953年からマラソンシューズを作り始め、現在では初心者からプロの競技者まで、幅広いレベルのランナーに向けた様々なランニングシューズを製造・販売しています。ちなみに、皇居の桜田門近くにある時計台はアシックスからの寄贈で、その台座はアシックスのロゴマークの形をしています。
創業から現在に至るまで:アシックスの歴史

1949年、神戸の地で産声を上げたアシックス。創業者である鬼塚喜八郎氏は、「スポーツを通じて青少年を健全に育成する」という熱い思いを胸に、バスケットボールシューズの製造からスタートしました。 当初は「オニツカタイガー」のブランド名で、革新的な技術と高品質な製品を提供し、国内外で高い評価を獲得。1964年の東京オリンピックでは、マラソン選手の君原健二氏がオニツカタイガーのシューズを着用し、銅メダルを獲得したことで、その名は世界中に知れ渡ることとなりました。
1977年、社名を現在の「アシックス」に変更。これは、古代ローマの詩人ユベナリスの言葉「Anima Sana In Corpore Sano(健全な精神は健全な身体に宿る)」の頭文字からとったものです。この理念のもと、アシックスはシューズのみならず、ウェアやアクセサリーなど、幅広いスポーツ用品を展開。常に時代の先を行く技術革新と、アスリートのニーズに応える製品開発により、世界中のスポーツ愛好家から厚い信頼を寄せられています。
近年では、スポーツの枠を超え、ライフスタイルブランドとしても注目を集めるアシックス。創業から半世紀以上、スポーツと真摯に向き合い、人々の健康と幸せに貢献してきたその姿勢は、これからも変わることはありません。
初心者から上級者まで:ランナーに寄り添うシューズ開発

アシックスは、創業以来、「スポーツを通じて青少年を健全に育成する」という理念のもと、様々なスポーツ用品を提供してきました。中でもランニングシューズは、長い歴史の中で進化を続け、多くのランナーに愛されています。
アシックスのランニングシューズの特徴は、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに合わせたシューズ開発にあります。例えば、クッション性を重視したシューズは、ランニング初心者や長距離ランナーにとって、足への負担を軽減する重要な要素となります。一方、スピードを追求する上級者には、軽量性と反発性に優れたシューズが求められます。アシックスは、このような多様なニーズに応えるため、独自の技術を駆使し、常に進化を続けるランニングシューズを生み出しています。
また、アシックスは、ランナーの足型や走法に合わせたシューズ選びのサポートにも力を入れています。全国の店舗では、専門のスタッフが、足のサイズや形状を測定し、最適なシューズ選びのアドバイスを提供しています。さらに、近年では、オンライン上でも足の3D計測サービスを提供するなど、ランナー一人ひとりに寄り添う姿勢を大切にしています。
アシックスの技術革新:ランニングシューズの進化

アシックスは、創業以来、常にランナーの足元を支え、その記録更新を後押ししてきました。中でも、ランニングシューズにおける技術革新は目覚ましく、時代のニーズとアスリートの要求に応えながら進化を続けてきました。創業当初は、まだ粗末なものが多かったバスケットシューズの開発からスタートしましたが、その後、マラソンに着目。日本の風土や日本人の足型に合わせたシューズ作りを追求し始めます。そして、1953年には、マラソンシューズの礎となる「マラソンタビ」を開発。これは、足袋からヒントを得た独自のつま先が分かれた形状で、当時のランナー들에게衝撃を与えました。その後も、アシックスは、素材や構造、デザインにおいて革新的な技術を次々と導入。クッション性と安定性に優れたGELシステム、足の動きを分析し、よりスムーズな重心移動を実現するガイダンスラインなど、独自のテクノロジーを開発し、ランニングシューズの可能性を広げてきました。これらの技術革新は、トップアスリートのパフォーマンス向上に貢献するだけでなく、市民ランナーの増加にも大きく寄与しています。常に進化を続けるアシックスのランニングシューズは、これからも世界中のランナーを支え続けていくでしょう。
社会貢献活動:スポーツを通じて未来を創造

アシックスは、創業以来、スポーツを通じて社会に貢献することを目指してきました。スポーツには、人々を結びつけ、健康を促進し、夢と希望を与える力があります。アシックスは、このスポーツの力を信じ、世界中で様々な社会貢献活動に取り組んでいます。
例えば、子どもたちへのスポーツの普及活動や、障がい者スポーツの支援などです。また、自然災害の被災地支援や、途上国へのスポーツ用品の寄贈なども行っています。アシックスは、スポーツを通じて、すべての人々が幸せに暮らせる社会の実現を目指しています。
皇居ランナーにも馴染み深い:アシックスと時計台

皇居周辺を走るランナーにとって、「皇居ラン」のスタート地点として象徴的な存在である時計台。実は、ここにもアシックスとランナーを繋ぐ深い縁が存在します。
アシックスの前身であるオニツカ株式会社は、1953年に創業の地である神戸から東京に進出しました。そして、その拠点として選んだのが、現在の時計台のすぐそばだったのです。当時、皇居周辺は既に多くのランナーにとって人気の練習場所となっていました。オニツカは、そんなランナーたちを間近で見守りながら、彼らの声に耳を傾け、より良いシューズ作りに情熱を注ぎました。
時計台とアシックス、それは単なる偶然の組み合わせではありません。創業当時からランナーにとって身近な存在であり続けたアシックスだからこそ、時計台と共に歩んできた歴史があると言えるでしょう。

